[バンコク 15日 ロイター] - 数年来の低水準にある中国、インド、パキスタンの液化天然ガス(LNG)需要は、米国とイランの戦闘終結で中東からの供給逼迫が解消され、新たな供給源が確保されれば回復すると業界関係者が予測している。戦闘によって石炭や石油の利用が増加したが、この傾向が逆転してLNGに回帰する見通しだ。

中東のカタールとアラブ首長国連邦(UAE)は、世界供給量の5分の1が通過していたホルムズ海峡を経由したLNG輸出が紛争によって阻まれ、価格高騰を招いた。

世界最大のLNGトレーダーである英石油大手シェルの統合ガス部門社長セドリック・クレマーズ氏によると、シェルは今年に入ってからの中東からのLNG供給が約3600万トン減ったと推計する。

アジアでは代替供給源の確保を巡る競争が激化し、LNGスポット価格は100万英国熱量単位(BTU)当たり30ドル弱と、紛争前の10ドル前後から急騰している。

バンコクでのガステック会議で、インドのガス最大手GAILのディーパック・グプタ会長は、ガス価格高騰がインドの需要に「間違いなく影響を与えている」とし、「多くのセクターが、価格に敏感だ」と指摘。その上で「ガスを調達できない場合、別の燃料に切り替える業界が多くある」と語った。

インドのガス輸入最大手ペトロネットLNGのアクシャイ・クマール・シン最高経営責任者(CEO)は「手ごろな価格にすることが大きな課題」で、「需要があることは間違いないが、価格に敏感な需要に過ぎない」との見解を示した。

パキスタンのLNG輸入企業パキスタンLNGのマスード・ナビCEOも、価格が適正であれば需要が増えるとして「市場に供給が追加されれば、その可能性はある」と言及した。

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