●なぜエチオピア航空機の速度はそこまで上がったのか

事故機のエンジンは、離陸時は94%の推力であり、墜落時までその推力を維持していた。

これは操縦士が推力の設定を離陸モードのままにしていた場合と合致すると航空専門家は話す。

737の飛行データコンピューターは、対気速度の読み取りを調整するのに迎え角(AOA)情報も利用している。AOAが大きすぎると誤って判断した場合、対気速度と高度のデータが信用できないという警告がパイロットの操作画面に表示されると、前出のレム氏は言う。

その場合、対気速度が信用できない場合のチェックリストを確認することになるが、それには自動推進力調整装置の解除や、エンジン推力を75%に設定することが含まれている。スタビライザーが暴走した場合にMCASを解除する時のチェックリストも、自動推進力調整装置を解除するよう指示している。

だが、フライトレコーダーの記録によると、事故機のパイロットは推力を94%から下げていなかった。

「暫定報告書には、対気速度が信用できないと表示された場合の手順に関する情報は含まれていないが、尋常ではない速度を考えればその点も検討すべきだ」と、米国家運輸安全委員会の元航空安全捜査官グレッグ・フィース氏は話す。

(翻訳:山口香子、編集:伊藤典子)

[シンガポール ロイター]
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