Noriyuki Hirata
[東京 31日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小幅に反落し、前営業日比0.14%(93円63銭)安の6万6311円93銭で取引を終えた。市場で注目されたジャクソンホール会議でのウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)議長の発言がタカ派的と受け止められ、寄与度の高い人工知能(AI)・半導体関連株を中心に幅広く売られた。心理的節目の6万5000円を一時割り込む場面もあったが、売り一巡後は半導体株の買い戻しが強まって下げ渋った。TOPIXはプラスで終えた。
朝方はアドバンテストや東京エレクトロン、ソフトバンクグループといった銘柄に、FRB議長講演後の日米金利上昇を嫌気した売りが優勢となった。米軍がイランのララク島にある発射装置2基を攻撃したと伝わって原油価格が上昇したことも悪材料視され、日経平均は一時2.3%(1573円)安の6万4832円に下落した。
もっとも、その後は午後にかけて買い戻しが強まった。市場ではFRB議長のタカ派発言について「本心では中間選挙前の利上げに積極的ではないのではないか」(大和証券の坪井裕豪チーフストラテジスト)との声も聞かれた。利上げ期待は高まらないとの楽観から株高が進み、その資産効果でインフレが長引くような事態をけん制したとみられるものの、データを見極めたい姿勢は変わらないだろうとの見立てだ。
米金利は議長発言に上昇で反応したが「改めて物価を抑える姿勢を示したことで、政権に忖度するとの思惑は後退し、FRBへの信認は高まりそうだ。中期的には金利も低下方向の効果が生じるのではないか」(坪井氏)との指摘があった。
TOPIXは0.23%高の4156.29ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.23%高の2143.46ポイントだった。プライム市場の売買代金は9兆3583億7500万円だった。東証33業種では、値上がりは電気・ガスや鉱業、石油・石炭製品など22業種、値下がりは空運や証券、商品先物取引、海運など9業種。
個別では「カレーハウスCoCo壱番屋」を展開する壱番屋がストップ高比例配分となった。ハウス食品グループ本社が同社株の売却を検討しているとの一部報道を受け、将来的な株式公開買い付け(TOB)への思惑から先回り買いが入ったとみられる。リクルートホールディングスやソニーグループ、トヨタ自動車、三井住友フィナンシャルグループが上昇した一方、三菱重工業や日立製作所、村田製作所は軟調だった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が3日ぶり反落し、1.35%安の812.04ポイントだった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが881銘柄(56%)、値下がりは634銘柄(40%)、変わらずは41銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 66311.93 -93.63 65668.51 64,832.10
─66,311.9
3
TOPIX 4156.29 9.58 4118.95 4,097.76─
4,158.72
プライム指数 2143.46 4.93 2122.83 2,113.42─
2,144.69
スタンダード指数 1732.58 0.97 1725.50 1,718.16─
1,735.89
グロース指数 1036.81 -11.77 1044.30 1,033.25─
1,044.30
グロース250指数 812.04 -11.12 819.46 810.09─81
9.46
東証出来高(万株) 267487 東証売買代金(億円) 93583.75