米中央情報局(CIA)のジョン・ラトクリフ長官が8月25日、モスクワを訪問した。わずか数時間の予告なしの訪問だったことから、その目的をめぐってさまざまな臆測が広がっている。

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は8月26日、ラトクリフがCIA長官就任後初めてとなるモスクワ訪問で情報機関関係者と会談したと明らかにした。ウラジーミル・プーチン大統領とは面会しなかったものの、プーチンには会談内容が報告されたという。

ドナルド・トランプ米大統領は、ウクライナ戦争の終結につながることを期待してラトクリフをモスクワに派遣したと認めた。

「何か成果が出るかもしれない。われわれはあの戦争を終わらせるために懸命に取り組んでいる」とトランプは8月26日、保守系ラジオ司会者のグレン・ベックに語った。

専門家からは、4年半に及ぶ戦争を終結させる和平案を提示することがラトクリフのモスクワ訪問の目的の1つだった可能性が指摘されている。そのほか、ロシア国民の動員に踏み切らないようプーチンに警告することや、NATO(北大西洋条約機構)の東部方面で軍事行動を起こさないようけん制することも目的として考えられている。

元駐ロシア英国防衛駐在官のジョン・フォアマンは本誌に「米大統領がCIA長官をモスクワに送るのは、よほど重大な案件がある時だけだ」と語った。

プーチンに動員を警告
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