<為替> ドルが円やユーロなどの主要通貨に対し上昇した。経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」を控え米連邦準備理事会(FRB)の金融政策の行方が注目される中、この日発表されたインフレ指標を含む一連の米経済指標を受けFRBによる利上げ観測がやや強まったことがドル買いにつながっている。 終盤の取引で円は対ドルで0.13%安の159.37円。米商務省発表の7月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年比3.7%上昇し、伸びは前月から横ばい。市場予想は3.6%上昇だった。前月比では0.2%上昇し、市場予想(0.1%上昇)を上回った。 コンベラ(ロンドン)のFX・マクロ戦略責任者ジョージ・ベッシー氏は「ハト派が優勢になるのを防ぐ程度には強かったが、内容を詳細に見ると、タカ派に明確な勝利を与えるほど強くはなかった」と指摘。「ドル相場を巡ってはさまざまな材料が交錯しており、現時点ではどちらの方向にも強い確信を持ちにくい」と述べた。 このほか、商務省発表の第2・四半期の国内総生産(GDP)改定値は年率換算で前期比1.5%増。速報値から変更はなかった。 一連の経済指標を受けFRBによる利上げ観測がやや強まり、CMEフェドウオッチによると、9月15─16日の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイント以上の利上げが実施される確率は40.1%と、経済指標発表前の約36%から上昇した。今週は27─29日の日程で米西部ワイオミング州で開かれる経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で28日にウォーシュFRB議長が行う講演に注目が集まっている。ただ、ウォーシュ氏が金融政策の先行きについて具体的な見通しを示す可能性は低いとみられている。 ゴールドマン・サックスの米国担当チーフエコノミスト、デービッド・メリクル氏は、ウォーシュ氏は「政策運営に関する具体的な指針を示す可能性は低い」としながらも、「FRBが2%とするインフレ目標へのコミットメントを改めて表明するほか、FRBの情報発信に対する自身の考え方の根拠について詳しく説明し、生産性の伸びや世界経済へのショックなど、これまでの記者会見で言及したテーマについて見解を示すとみられる」と述べた。終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.24%高の99.145。ユーロ/ドルは0.18%安の1.1653ドル。英ポンド/ドルは0.41%安の1.3593ドル。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 国債利回りが上昇した。この日発表されたインフレ指標を含む一連の米経済指標を受け、FRBによる利上げ観測がやや強まったことが背景。市場ではイラン情勢を巡る動向のほか米財務省による国債買い入れ拡大計画の影響も引き続き注視されている。商務省発表の7月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年比3.7%上昇し、伸びは前月から横ばい。市場予想は3.6%上昇だった。前月比は0.2%上昇し、市場予想(0.1%上昇)を上回った。変動の大きい食品・エネルギーを除くコアPCE価格指数は前年比3.3%上昇と、伸びは前月から横ばい。前月比は0.2%上昇と、6月の0.1%上昇から加速した。 BMOキャピタル・マーケッツの米金利戦略責任者ベイル・ハートマン氏は、「コアPCE価格指数で、7月のインフレ動向がFRBにとってある程度安心材料になる内容だったことが示された」と指摘。同時に「9月15─16日のFOMCで利上げが決定される可能性はなお残っており、経済シンポジウム『ジャクソンホール会議』を控え、利上げ観測が市場で意識された」と述べた。市場が織り込む9月のFOMCで利上げが決定される確率は35%。12月までに利上げが決定される確率は75%。FRBの金融政策の行方を見極めようと、米西部ワイオミング州で27─29日の日程で開かれるジャクソンホール会議で、ウォーシュFRB議長が28日に行う講演が注目されている。ウォーシュ氏の講演を巡っては、 ベセント米財務長官が先週発表した米国債の買い戻し(バイバック)の倍増計画に言及するかについても注目されている。ミシュラー・フィナンシャル・グループのグローバル金利取引責任者トム・ディガロマ氏は、国債買い入れ計画が債券需要を下支えしているとの見方を示し、「投資家は売りよりも買いに傾いているようだ」と述べた。財務省がこの日に実施した5年債入札(700億ドル)は堅調。最高落札利回りは4.393%と、入札前の市場利回りとほぼ一致したほか、応札倍率は2.37倍と、昨年11月以来の高水準だった。終盤の取引で10年債利回りは2.93ベーシスポイント(bp)上昇の4.668%。2年債利回りは1.98bp上昇の4.224%。2年債と10年債の利回り格差は43bpと、8月7日以来の水準に縮小した。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> 主要株価指数は小幅安で取引を終えた。米インフレ指標が予想を上回ったことに加え、多くの投資家が同日引け後に予定される人工知能(AI)関連銘柄の代表格エヌビディアの決算発表を前に、様子見に回った。米商務省が26日発表した7月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年比3.7%上昇し、ロイターがまとめたエコノミスト予想の3.6%上昇を上回った。nL6N44N0RX第2・四半期の国内総生産(GDP)改定値は年率換算で前期比1.5%増となった。nL6N44N0Z1 今回の統計はFRBの政策見通しに新たな不透明感を加え、今後発表される経済指標の重要性を高めた。投資家はウォーシュFRB議長が28日にジャクソンホール会議で行う講演を注視する見込みだ。 モルガン・スタンレー・ウェルス・マネジメントのチーフエコノミックストラテジスト、エレン・ゼントナー氏は「(今回の指標は)9月会合の判断を左右するには十分ではなかったが、今後の指標が同じ方向を示せば、FRBは様子見姿勢からの転換を迫られる可能性がある」と述べた。 CMEのフェドウオッチによると、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ確率は38.1%となっている。 エヌビディアは1.6%安で通常取引を終了。 サイバーセキュリティー企業クラウドストライクは引け後の決算発表を前に2%上昇した。 S&P総合500種の業種別ではヘルスケアが1%安と最も軟調だった。前日に大きく上昇していたバイオ医薬品のモデルナが5.8%下落した。メタは1.1%高。同社の交流サイト(SNS)が子どもに害を与えたとして複数州が訴えていた訴訟で、最大180億ドルを支払い、10代の若者によるSNS利用を厳しく制限することで和解した。nL6N44N0SS アップルは1.1%高。 会計ソフトのインテュイットは3.2%下落。通期売上高見通しが市場予想を下回ったことを嫌気した。 食品大手JMスマッカーは4.3%高。通期の減収見通しが予想より小幅にとどまった。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> 米国のインフレ指標が市場予想通りとなり、来月のFRBによる利上げ観測が強まったことから、金相場は続落した。中心限月の清算値は前日比0.9%安の1オンス=4653.30ドル。スポット価格は1.3%安の4595.93ドルまで下落した。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> イランとオマーンによるホルムズ海峡を巡る協議の行方や、米原油在庫の増加が市場予想を下回ったことを受け、方向感に欠ける展開の末に下落した。米WTI先物の清算値は前日比0.13ドル(0.16%)安の1バレル=82.23ドルだった。北海ブレント先物は0.74ドル(0.84%)安の87.84ドル。
取引時間中、両指標はホルムズ海峡の通航増加への期待から8月10日以来の安値を付ける場面もあったが、公式統計で米原油在庫の増加が予想を下回ったことを受け、下げ幅を縮小した。
米エネルギー情報局(EIA)によると、8月21日までの週の原油在庫は9万5000バレル増の4億2890万バレルだった。ロイター調査によるアナリスト予想は59万7000バレル増だった。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY終値 159.29/159.
32
始値 159.08
高値 159.44
安値 158.94
ユーロ/ドル NY終値 1.1649/1.16
52
始値 1.1661
高値 1.1675
安値 1.1643
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 99*09.5 5.1713
0 %
前営業日終値 99*08.0 5.1740
0 %
10年債(指標銘柄) 17時05分 99*26.0 4.6485
0 %
前営業日終値 99*28.5 4.6390
0 %
5年債(指標銘柄) 17時05分 100*02. 4.3601
00 %
前営業日終値 100*03. 4.3490
50 %
2年債(指標銘柄) 17時05分 99*26.8 4.2094
8 %
前営業日終値 99*27.2 4.2040
5 %
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 53463.88 -113.52 -0.21
前営業日終値 53577.40
ナスダック総合 26130.20 -21.10 -0.08
前営業日終値 26151.30
S&P総合500種 7675.70 -1.58 -0.02
前営業日終値 7677.28
COMEX金 12月限 4653.3 ‐41.2
前営業日終値 4694.5
COMEX銀 9月限 6802.6 ‐65.6
前営業日終値 6868.2
北海ブレント 10月限 87.84 ‐0.74
前営業日終値 88.58
米WTI先物 10月限 82.23 ‐0.13
前営業日終値 82.36
CRB商品指数 401.6501 +1.7784
前営業日終値 399.8717