[モスクワ 26日 ロイター] - ウクライナ軍によるロシア通販大手の物流拠点に対する攻撃は26日も続き、ロシア当局者によると、西部タンボフ州にある通販最大手ワイルドベリーズの物流センターがドローン(無人機)攻撃による大規模な火災で焼失した。隣接するリペツク州のほか、ウクライナと国境を接するベルゴロド州でドローン攻撃で少なくとも3人が死亡するなど、ウクライナの攻撃による民間施設や民間人への被害が続いている。

タンボフ州知事によると、ワイルドベリーズの物流センターに対する夜間の攻撃で少なくとも2人が負傷。サッカー場約14面分に相当する約10万平方メートルの物流センターは火災により完全に破壊されたとしている。

ウクライナは7月中旬以降、ワイルドベリーズの施設への攻撃を続けており、ここ数日はロシア通販2位のオゾンの物流拠点にも標的を広げている。ロイターの衛星画像分析によると、ワイルドベリーズとオゾンの倉庫20カ所以上が攻撃を受け、少なくとも190万平方メートルの倉庫スペースが火災による深刻な被害を受けた。

<ルクオイルの国内主要製油所、全て稼働停止>

ウクライナ軍がロシア国内のエネルギー関連施設に対する攻撃も続ける中、複数の関係筋によると、ロシア4位の規模を持つ中部ニジニ・ノブゴロド州のNORSI製油所がこの日、ウクライナ軍によるドローン攻撃を受け、原油処理を停止した。関係筋によると、複数の処理設備が損傷しており、再開の目途は不明という。

NORSI製油所はロシア石油大手ルクオイルが所有。NORSI製油所が稼働停止に追い込まれたことで、ルクオイルの国内主要製油所は全て稼働停止となった。ルクオイルのペルミ製油所は8月21日のドローン攻撃後に稼働を停止しており、ボルゴグラード製油所も7月31日から停止している。

<双方の攻撃続く>

ロシアが一方的に併合したウクライナ東部ルハンスク州でこの日、バスがウクライナ軍の攻撃を受け、少なくとも9人が死亡した。ロシア側行政府トップ、レオニド・パセチニク氏が明らかにした。

パセチニク氏によると、攻撃を受けたバスはリシチャンシクからカディーイウカに向かっていた。攻撃の状況についてはそれ以上の詳細を明らかにしていない。

こうした中、ロシア国防省はウクライナ南部の港湾都市イズマイルでウクライナ軍に物資を補給する貨物船をドローン攻撃で攻撃したと表明。この攻撃では燃料貯蔵施設や港湾インフラも標的にしたとしている。

ロイターはウクライナ東部の状況のほか、ロシア国防省の発表を独自に確認できていない。

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