[ニューヨーク 26日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが円やユーロなどの主要通貨に対し上昇した。経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」を控え米連邦準備理事会(FRB)の金融政策の行方が注目される中、この日発表されたインフレ指標を含む一連の米経済指標を受けFRBによる利上げ観測がやや強まったことがドル買いにつながっている。
終盤の取引で円は対ドルで0.13%安の159.37円。
米商務省発表の7月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年比3.7%上昇し、伸びは前月から横ばい。市場予想は3.6%上昇だった。前月比では0.2%上昇し、市場予想(0.1%上昇)を上回った。
コンベラ(ロンドン)のFX・マクロ戦略責任者ジョージ・ベッシー氏は「ハト派が優勢になるのを防ぐ程度には強かったが、内容を詳細に見ると、タカ派に明確な勝利を与えるほど強くはなかった」と指摘。「ドル相場を巡ってはさまざまな材料が交錯しており、現時点ではどちらの方向にも強い確信を持ちにくい」と述べた。
このほか、商務省発表の第2・四半期の国内総生産(GDP)改定値は年率換算で前期比1.5%増。速報値から変更はなかった。
一連の経済指標を受けFRBによる利上げ観測がやや強まり、CMEフェドウオッチによると、9月15─16日の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイント以上の利上げが実施される確率は40.1%と、経済指標発表前の約36%から上昇した。
今週は27─29日の日程で米西部ワイオミング州で開かれる経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で28日にウォーシュFRB議長が行う講演に注目が集まっている。ただ、ウォーシュ氏が金融政策の先行きについて具体的な見通しを示す可能性は低いとみられている。
ゴールドマン・サックスの米国担当チーフエコノミスト、デービッド・メリクル氏は、ウォーシュ氏は「政策運営に関する具体的な指針を示す可能性は低い」としながらも、「FRBが2%とするインフレ目標へのコミットメントを改めて表明するほか、FRBの情報発信に対する自身の考え方の根拠について詳しく説明し、生産性の伸びや世界経済へのショックなど、これまでの記者会見で言及したテーマについて見解を示すとみられる」と述べた。
終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.24%高の99.145。
ユーロ/ドルは0.18%安の1.1653ドル。英ポンド/ドルは0.41%安の1.3593ドル。
ドル/円 NY午後3時 159.38/159.42
始値 159.08
高値 159.44
安値 158.94
ユーロ/ドル NY午後3時 1.1650/1.1652
始値 1.1661
高値 1.1675
安値 1.1643