Miho Uranaka

[東京 26日 ロイター] - 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は26日、個人向けの総合金融サービス「エムット」で、新たな富裕層向け会員組織を立ち上げると発表した。2027年3月に始動する。富裕層市場を巡る大手銀の囲い込み競争が激化しており、MUFGは新たなサービスを通じて顧客と世代をまたいだ関係を構築し、預かり資産の維持・拡大を狙う。

新会員組織の「エムット Excellent Club(エクセレントクラブ)」は、三菱UFJ銀行の預かり金融資産残高が3000万円以上、または資産運用残高が1000万円以上の個人を対象に、招待制で運営する。対象顧客は約75万人で、預かり資産は50兆円超。同行の個人顧客に占める割合は約2%にとどまるが、預かり資産は全体の約半分にも上るという。入会金と年会費は無料で、現時点では会員獲得などの数値目標は設けていない。

MUFGのリテール・デジタル事業本部長の山本忠司専務は、預金の獲得競争が広がる中、預かり資産50兆円という「この圧倒的なストックを拡大していくことが勝ち筋」と強調した。

会員には、銀行の預かり残高に応じてポイント還元率が上がる年会費無料のプラチナカードや、銀行、信託、証券の専門家にオンラインで相談できるサービスを提供する。預金やローンの金利優遇、店舗での優先対応、スポーツ観戦などの体験サービスも用意する。

26年度下期に新たにはじめるデジタル相続サービス「エムットそうぞく」も通じ、顧客の世代交代後もネット銀行に流出しがちな顧客資産を維持し、収益機会の獲得につなげたい考えだ。

三井住友銀行と三井住友カードは、個人向け総合金融サービス「Olive(オリーブ)」の最上位ランク「Olive Infinite(オリーブ インフィニット)」を開始するなど、金利ある世界が定着する中、預金や運用資産を巡る富裕層へのサービス拡充を進めている。

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