Nora Buli Nerijus Adomaitis

[スタバンゲル(ノルウェー) 24日 ロイター] - 仏石油大手トタルエナジーズのプヤンヌ最高経営責任者(CEO)は24日、ホルムズ海峡経由の原油輸送で収益を確保していると述べた。輸送コストの上昇は、産油国からの大幅な値引きで十分に相殺されているという。

ノルウェーで開催中のエネルギー会議で「当社は現在、おそらくイラクやカタール産原油の最大の取引業者だ。原油はホルムズ海峡を通じて非常に静かに、公にはならない形で輸送されている」と述べた。

プヤンヌ氏らは中東からの代替石油輸出ルートへの投資を呼びかけてきたが、同氏はこの日、海峡通過をいとわない船主を確保できる事業者にとって、ホルムズ海峡ルートは依然として収益性があると指摘した。

また「原油はブレント価格ではなく、1バレル=50ドルや60ドルで売られている。生産者が原油を市場に押し出そうと必死になっているからだ」と述べた。

「大型原油タンカー(VLCC)をホルムズ海峡経由で往復させるのに約2000万ドルかかる。これを200万バレルで割ると、1バレル当たり10ドル上乗せされる計算になる」とした。

一方、石油精製品には輸送する船舶の積載量が小さいため事情が異なり、輸送費の上乗せが1バレル当たり50ドルに達するなど、持続不可能な水準となっている。

プヤンヌ氏は「このため石油製品を積んだタンカーは1隻もホルムズから出て来ない。その結果、石油製品が不足し、原油市場は弱気、石油製品市場は非常に強気という、極めて奇妙な状況を生んでいる」と述べた。

トタルエナジーズは代替ルートへの投資も引き続き計画している。

プヤンヌ氏は「われわれはバグダッドからシリアに至るパイプラインのパートナーになる予定だ。同時にアブダビにも投資し、フジャイラのパイプラインの能力を倍増させる」と述べた。

既存のアブダビ原油パイプラインは日量最大180万バレルの輸送能力を持ち、アラブ首長国連邦(UAE)がホルムズ海峡の外側に位置するオマーン湾沿岸からの輸出を最大化しようとする中で、極めて重要な役割を果たしている。

UAEは2027年までにこの輸出能力を倍増させたい考えだ。

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