Yasmeen Abutaleb
[ワシントン 21日 ロイター] - 米国立アレルギー感染症研究所のファウチ元所長の弁護団は、元所長が主導した新型コロナウイルス対策について州および連邦政府による調査が増えており、対応に多大な資金が必要になるとして、訴訟対応のための基金を設立した。
ファウチ氏を巡っては、新型コロナのパンデミック(大流行)につながった研究に関与し、その後新型コロナの発生源を隠蔽しようとしたとして共和党議員らから非難されたが、バイデン前大統領(民主党)が2025年1月に予防的恩赦を与えた経緯がある。共和党議員らの主張は客観的に裏付けられていない。
ファウチ氏は疑惑を否定している。
基金の設立は、ファウチ氏が共和党によるパンデミック起源の再検証や、当時の政府意思決定に対する精査の主要な標的となっていることを浮き彫りにした。弁護団によると、バイデン氏の恩赦があっても、相次ぐ調査は長期間にわたる訴訟手続きに発展しかねず、高額の費用が必要になる可能性がある。
共和党のランド・ポール上院議員は、ファウチ氏が先月の議会公聴会でパンデミックに関する質問への回答を拒否したとして、司法省に同氏の起訴を求めた。その後、3州の司法長官が独自の調査を開始した。
ファウチ氏の顧問弁護士デービッド・シャートラー氏はロイターへの声明で「退職した公務員であるファウチ博士が前例のない法的攻勢にさらされている」と指摘。「ファウチ博士は何も悪いことをしていない。命を救うことにキャリアを捧げた名誉ある人物に対する恥ずべき嫌がらせに徹底的に対抗する」とした。