David Brunnstrom
[20日 ロイター] - グテレス国連事務総長の後任選出に今週立候補したエクアドルの元閣僚、元大使であるイボンヌ・バキ氏(75)は20日、レバノン内戦における自らの経験を引き合いに、紛争防止に重点を置くと表明した。候補者を評価するために開かれた国連加盟国および市民社会グループとの非公式対話での発言。
バキ氏は「ニューヨークのデスクにとどまらず、戦場や緊張地域などの現地に足を運び、紛争が勃発する前に阻止すべく全ての当事者と直接対話する」と述べ、トップ外交を行う姿勢を示した。
また安全保障理事会について、第二次世界大戦終結時の「地政学的状況のまま凍結されている」と指摘し、各国の意向をより良く代表する体制への刷新を約束した。
バキ氏はエクアドルでレバノン系移民の両親のもとに生まれ、1975年から90年の内戦期をレバノンで過ごした。周囲に爆弾が落ちる中、ベイルートの地下室で3人の子どもを抱きしめながら「もしこの子たちが助かるなら人生を平和のために捧げると誓った」と語った。
グテレス氏は今年末に任期を終える。安保理は21日、公認候補者について第2回目の非公式投票(ストローポール)を実施する予定。
7月末に実施された第1回投票では国連貿易開発会議(UNCTAD)のグリンスパン事務局長が僅差で首位に立った。今後新たな候補者が加わり、投票は10月以降まで続く可能性がある。
選出されるには、安全保障理事会の常任理事国5カ国による拒否権発動を回避することが不可欠となる。