[香港 19日 ロイター] - アルファベットは、同社初となる豪ドル建て債券(カンガルー債)の発行を通じて55億豪ドル(38億9000万ドル)を調達した。米大手テックのカンガルー債発行は2016年のアップル以来。テック業界、特にハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)と呼ばれる企業の間では、人工知能(AI)関連の巨額投資を賄うのに手元資金だけでは足らず、資本市場への進出する構図となっている。

ロイターが確認した発行条件書(タームシート)によると、期間3年、5年、10年、20年の4本立て。最も長期の20年債の表面利率(クーポン)は6.9%。

55億豪ドルの起債に対し、180億豪ドル相当の購入希望があり、大手ハイテク企業が発行する新規債券への強い需要が示された。

アルファベットは最近、ポンド、スイスフラン、カナダドル、円、ユーロ建てで起債している。

オーストラリア最大の現金・債券ETF(上場投資信託)運用会社ベータシェアーズの債券部門責任者、チャマス・デシルバ氏は「アルファベットによる初のカンガルー債発行は、オーストラリア社債市場にとって画期的な取引だ」と述べた。次の候補はアマゾンだとし「アマゾンはアルファベットと並び、2026年に米ドル以外への資金調達計画の多様化を積極的に進めている数少ないハイパースケーラーの1社だ」と説明した。

また、今回の強い需要は、オーストラリアの機関投資家が世界最大級のハイテク企業によるベンチマーク規模の起債を支える「深さと意欲の双方」を持っていることを示すとも述べた。

LSEGのデータによると、外国の発行体によるカンガルー債発行は、年初から7月下旬までの段階で約600億豪ドルと、前年から約40%増加し過去最高となっている。

今回のアルファベットの起債はANZ、ドイツ銀行、RBCキャピタル・マーケッツ、TDセキュリティーズが共同主幹事を務めた。

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