「過去を責めるのではなく、未来に焦点を当てる」
──深谷さんがマネジメントやメンバーへの伝え方を練るうえで影響を受けた本や、flier読者におすすめしたい本を教えていただけますか。
青木安輝さんの『解決志向(ソリューションフォーカス)の実践マネジメント』で、今から約15年ほど前に出会いました。青木さんは、日本におけるコーチングやNLP(神経言語プログラミング)のビジネスへの応用を進めてきた方です。
製造業では、トラブルが起きると「なぜ起きたのか」を徹底的に分析します。機械やシステムには有効なアプローチですが、人に対しては責める方向に向かいやすい。「注意力不足でした」といった結論に落ち着くことが多く、これが本当に有効なのかとモヤモヤを抱えていました。
この本では、「過去を責めるのではなく、未来に焦点を当てる」と書かれていて、視界がパッと開けた気がしました。「なぜ確認しなかったのか」と問い詰めるのではなく、「何ができていたらよかった?」「何があればうまくいきそう?」と聞く。すると、メンバーからアイデアがどんどん出てくるんです。
解決にフォーカスする発想に大きな影響を受けましたし、研修でお伝えしている考え方の基盤になっています。メンバーの育成においても、過去を責めるのではなく、未来に向けて何ができるかを一緒に考える姿勢が、人の成長を後押しするのだと思います。
『「この型」を使って〇〇をわかりやすく説明してください。』
著者:深谷百合子
出版社:SBクリエイティブ
要約を読む
『賢い人のとにかく伝わる説明100式』
著者:深谷百合子
出版社:かんき出版
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『はじめてリーダーになる女性のための教科書』
著者:深谷百合子
出版社:日本実業出版社
要約を読む
『頭のいい人が身につけている「決断力」』
著者:深谷百合子
出版社:イースト・プレス
要約を読む

深谷百合子(ふかや ゆりこ)
合同会社グーウェン代表。「難しい」を「易しい」に変える伝え方ナビゲーター/コミュニケーション講師/ライター/日本NLPコーチング協会認定NLPコーチ
大阪大学卒業後、ソニーグループ、シャープで技術者・管理職として工場の環境保全業務を行う。専門用語を噛み砕いて説明できることが評価され、「バックヤードの案内人」として、工場の見学者に環境対策の説明や、テレビや新聞からの取材に対応する業務を任されるようになる。
さらに、地域の市民講座や学校での出前授業の講師を担当。子どもから専門家まで、対象者に合わせて説明の方法を工夫したことで、「的確でわかりやすい」と社内外から好評を得る。ヘッドハンティングにより中国国有企業に転職後は、100名を超える中国人部下の育成を通じ、相手に合わせた伝え方が国境の壁を越えて成果を出す鍵だと確信。
2020年に独立。現在は管理職層を中心に、職場コミュニケーションの改善や現場指導力の向上を目的とした研修を行っている。受講者からは「知識差のある相手に、わかりやすく説明できるようになった」「相手との認識のズレに気づけたことで、仕事の手戻りが減った」などの声が寄せられている。再現性の高い言語化力、説明力には定評がある。
著書に『賢い人のとにかく伝わる説明100式』(かんき出版)、『不安が消えてうまくいく はじめてリーダーになる女性のための教科書』(日本実業出版社)、『頭のいい人が身につけている「決断力」』(イースト・プレス)がある。
flier編集部
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