なぜ、「説明したのに伝わらない」が起きるのか
──マネジャーは「丁寧に説明したつもり」でも、メンバーは「具体的にどう動けばいいかわからない」と感じている。こうした認識のズレは、なぜ起こるのでしょうか。
一番の原因は、相手をよく観察できていないことだと思います。「カレーライスを作って」と言えば作れる人もいれば、じゃがいもの皮のむき方から教えないといけない人もいますよね。手順書にも書かれていない「当たり前の前提」が人によって違うので、相手がどんな前提を持っているのかを観察することが大切です。
もう一つの原因は、「なぜその仕事をするのか」という意味が伝わっていないこと。特に製造現場では、自分が作っている部品が何に使われるかすら見えないケースも多いですから。
──メンバーが正しく「理解した」うえで「自ら動きたくなる状態」を促すためには、どのような工夫が必要でしょうか。
メンバーが自ら動きたくなるには、「自分ごと」にしてもらう工夫が必要です。その際のポイントは、「このアクションで相手にどんなメリットがあるか」まで伝えること。たとえば、「不良品を出さない」ことで、自分の作業がどう楽になるのか。そこまで具体的に伝わってはじめて相手は動こうと考えます。
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