[ニューヨーク 17日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロと対スイスフランで小幅に下落した。米経済指標の軟化を受け、トレーダーが利上げ観測を後退させた。
ソシエテ・ジェネラルのチーフ外為ストラテジスト、キット・ジュークス氏によると、トレーダーは最近のさえない指標を受けて米経済成長と米連邦準備理事会(FRB)の金利対応を懸念し、ドルを売っている。
ユーロは2カ月ぶりの高値を付け、直近は前日比0.08%高の約1.1578ドルとなっている。
ジュークス氏は「米国では雇用関連指標や小売売上高が軟調に出るなど、一連の弱い数字が続いた。これはFRBがどこまで金融政策を引き締めるかについての予想をある程度、修正させることになる。それに対する反射的な反応が、ドルを押し下げている一因だ」と述べた。
CMEのフェドウォッチによると、トレーダーが織り込む9月のFRB会合での利上げ確率はわずか30.6%で、1週間前の52.2%から低下した。
来週にワイオミング州ジャクソンホールで開かれる経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)を控え、市場は織り込みの見直しを行っている。同会議で投資家は、直近の経済指標に対する政策当局者の解釈の手掛かりを探ることになる。
ドルは対スイスフランでは0.34%安の0.81085フランとなった。
円は序盤の上昇分を削り、直近は0.11%安の1ドル=約159.49円となった。円安の進行を食い止めるための日米両国の協調的な取り組みも、為替市場に微妙な環境を作り出しており、焦点は日銀が近く利上げに動くかどうかに移っている。
モルガン・スタンレーのアナリストは「市場は日銀のより急速な利上げサイクルを織り込んでいるが、米インフレ指標が穏やかだったにもかかわらず、世界的に良好なリスク選好や高止まりする米ターミナルレート(利上げの最終到達点)の織り込みを背景に、ドル・円は上昇する可能性がある」と指摘した。
ドル指数はほぼ横ばいの99.60。一時6月初め以来の安値まで下落したが、その後は下げを取り戻した。
ドル/円 NY終値 159.43/159.46
始値 159.19
高値 159.59
安値 159.17
ユーロ/ドル NY終値 1.1579/1.1581
始値 1.1590
高値 1.1599
安値 1.1572