熱波による経済被害、過去最大に

エコノミストらによると、6月と7月には気温が過去最高を更新し、経済損失はこれまでの記録を上回る可能性が高い。

主要な貨物輸送路であるライン川とドナウ川では、水位低下のため船舶の航行が大幅に制限されている。また、冷却が困難になったことから原子力発電所の原子炉6基以上が停止、あるいは出力を抑制している。トウモロコシやヒマワリなど収穫時期の遅い作物では、7月時点で既に収穫量が6─7%減少しており、農業生産見通しも下方修正された。

高温は労働生産性も低下させ、これまでに数万人の命を奪っている。ドイツだけでも熱波関連の死者が1万人以上に上った。

また、消火活動や電力使用制限といった緊急対応のコストが、財政への圧力をさらに強めている。

財政負担増でECBにも圧力