[クアラルンプール 14日 ロイター] - マレーシアの第2・四半期国内総生産(GDP)は、前年同期比6%増加した。堅調な輸出の伸びと安定した家計支出が中東紛争に伴うリスクを相殺し、予想を上回る成長となった。統計局とマレーシア国立銀行(中央銀行)が発表した。
伸び率は、第1・四半期の5.4%から加速し、速報値の5.8%から上方改定された。ロイターがまとめたエコノミスト予想の中央値は5.8%だった。
パーム油の生産減少により3.7%縮小した農業を除く全セクターで改善した。
GDPは季節調整済みの前四半期比では2.5%増。第1・四半期は0.03%の小幅減だった。
アブドル・ラシード中銀総裁は、2026年の成長率について、中銀の予想レンジ(4─5%)の上限となる5%程度になるとの見方を示した。25年の成長率は5.2%だった。
同総裁は記者会見で「商業需要は底堅く推移するとみられる。家計支出と投資活動が需要をけん引している」と述べた。
中銀は、パーム油生産は年内に改善すると見込んでいる。総裁はエルニーニョ現象による農業への影響は来年になって表れる可能性が高いとした。
世界的なコモディティー価格上昇が物価を押し上げる見込みだが、燃料補助金などの政府支援により、26年のインフレは抑制された状態が続くと予想。データによると、第2・四半期の総合インフレ率とコアインフレ率は、いずれも前年同期比で1.9%上昇した。
総裁は力強い成長と緩やかなインフレが利上げにつながるかどうかについてはコメントを避け、「継続的な物価の安定と持続可能な経済成長を確保するため」に経済動向を評価すると述べた。