Sanskriti Shekhar
[7日 ロイター] - 米スポーツ用品大手アンダーアーマーが7日発表した2026年度通期の売上高伸び率見通しは、従来の「微減」から「1桁台半ばの減少」に下方修正された。インフレの長期化や景気の先行き不透明感を背景に、主力市場である北米で消費者がスポーツウェア向け支出を抑えていることから、成長軌道回復への難しさが浮き彫りになった。
スポーツウェア市場では、「On(オン)」や「Hoka(ホカ)」などの新興ブランドが支持を広げており、ナイキやアディダス、アンダーアーマーといった既存大手との競争が激化している。
モーニングスターのアナリスト、デービッド・スワーツ氏は「現在のスポーツウェア市場は厳しい状況にある。関税問題やその他の経済要因も追い風にはなっていない」と指摘した。
アンダーアーマーの第1・四半期(4-6月)北米事業売上高は前年同期比9%減の6億0980万ドルとなった。レザ・タレガニ最高財務責任者(CFO)は決算説明会で「第2・四半期も厳しい消費環境が続くと見ており、特に北米とアジア太平洋地域の一部でその傾向が強い」と述べた。
同社は24年に最高経営責任者(CEO)へ復帰したケビン・プランク氏の下で事業再建を進めている段階にある。商品数を約25%削減する一方、トレーニング、ランニング、チームスポーツ分野を中心とした高価格帯商品の強化に取り組んでいる。
また若いZ世代の取り込みを狙い、トレーニングシューズ「Surge 5」や「Radiant TR」、野球用スパイク「Leadoff Icon Mid」のほか、ジャケットやパーカーなどの新製品を投入。価格帯は約30ドルから275ドルまでとしている。
プランク氏は「消費者が必要としているのは選択肢の多さではなく、より良い商品だ」と語った。
同社はこれまでに事業再編および構造改革関連費用として累計2億6600万ドルを計上し、年末までに改革計画を完了する見込みとしている。ただモーニングスターのスワーツ氏は「再建策が大きな成果を上げていることを示す証拠はまだ乏しい」との見方を示した。
今回の利益見通しは、米国際緊急経済権限法(IEEPA)に関連する関税コストの還付による約7000万ドルの押し上げ効果と、中東情勢の影響による約3500万ドルのマイナス要因の双方を織り込んだ。
第1・四半期の全体の売上高は前年同期比3%減の11億ドルで、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の11億1000万ドルを下回った。一方、調整後1株利益は0.05ドルとなり、予想を上回った。