Matthias Inverardi
[デュッセルドルフ(ドイツ) 7日 ロイター] - 独防衛大手ラインメタルは7日、米ロッキード・マーチンと計画する地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」の生産拡大には時間がかかるとの見方を示した。対イラン戦争で減少した兵器在庫の補充で米国が直面する課題が浮き彫りになった。
ロイターは4日、米陸軍がイランとの5カ月にわたる戦争で、高精度長距離ミサイルの在庫の大半を使い果たしたと報じた。
トランプ米大統領は6日、兵器不足への懸念を打ち消そうとして、米国は一部弾薬についてほぼ無制限の供給能力があるとする一方、他の弾薬の在庫が逼迫していることを認めた。米防衛関連企業が生産能力を拡大していると説明した。
ラインメタルは先月、ドイツ北部ウンターリュースの工場でロッキードとATACMSを共同生産する覚書に署名した。生産施設は2027年に設置される予定だ。
アルミン・パッペルガー最高経営責任者(CEO)は6日に実施され7日に公表されたロイターのインタビューで、「当然、イラン紛争で消耗した米軍の兵器備蓄を補充するのに十分な生産能力も確保される」と述べた。
その上で、「これは2年で実現するものではない。はるかに長い時間がかかるだろう」と語った。
ラインメタルは、欧州の防衛費増額の動きから最大の恩恵を受けている企業の1社だ。
ATACMSの合弁事業はまだ承認待ちだが、パッペルガー氏は、手続きが順調に進んでおり、米政府の支持も得ていると述べた。