南アフリカでは4月以降、反移民を掲げる抗議活動が複数発生し、数千人の移民労働者が国外退去や避難を余儀なくされた。その数週間後、東部クワズールー・ナタール州の製造業中心地ニューカッスルの衣料品工場を訪れると、並ぶミシンの多くが使われないまま放置されていた。

反移民団体「マーチ・アンド・マーチ」は、失業率が約33%に達する南アフリカ国民のために雇用機会を確保することを目的として活動を展開した。しかし実際には、地元のメーカー各社は移民労働者が去った後の欠員を埋めるのに苦労している。

ロイターが7月下旬に訪れた3つの工場では、経営者らが抗議活動によって従業員の12%から19%を失ったと語った。退職した外国人労働者の中には、需要が高い縫製技術を持つ人材も含まれていたが、多くの南アフリカ人は低賃金の仕事に就きたがらないという。

工場の事務職として働く29歳の南アフリカ人女性ムポ・ンコシさんは「工場の仕事は人気がない」と話した。

専門家の話では、移民労働者は地元住民が敬遠しがちな業種で働くケースが多い。労働力不足がどの程度広がっているかは不明だが、サトウキビ農園でも人手不足による欠員が報告された。

雇用労働省の広報担当者は、労働者不足の報告は把握していないとした上で、企業には同省の人材募集支援制度を利用するよう勧めている。

技能不足説に反論も