[チューリヒ/ベルリン 9日 ロイター] - 再保険大手スイス再保険のアンドレアス・ベルガー最高経営責任者(CEO)は、当局が熱波による人命へのリスクの大きさを把握できていないと指摘した。スイス紙NZZアム・ゾンタークが9日に報じた。
世界で最も急速に温暖化が進んでいる大陸である欧州では、記録的な熱波で数千人の超過死亡が報告されており、その大半は65歳以上の人だ。フランスとスペインはここ数週間、特に高温に見舞われている。
猛暑は主要河川の水位低下ももたらしており、船舶による輸送に支障が出ている。これを受け、ドイツの複数の州はこの週末、トラック輸送規制の一部を一時的に停止した。
ベルガー氏はNZZアム・ゾンタークに対し、「熱波とそれに伴う死亡リスクは過小評価されていた」と述べ、「この問題から生じる危険性に対する認識を高める必要がある」と指摘した。
超過死亡がスイス再保険の業績にどう影響するかを断定的に述べるのは時期尚早だとした。
公衆衛生機関のロベルト・コッホ研究所の推計によると、ドイツでは今年、7月下旬までに熱波に関連した死者が約1万1900人に上った。大半は6月下旬の猛暑が原因だ。