Kentaro Sugiyama
[東京 10日 ロイター] - 財務省が10日発表した国際収支状況速報によると、6月の経常収支は923億円の赤字となった。赤字は17カ月ぶり。海外の投資家に対する日本企業の配当金の支払いが増えたことなどで、第一次所得収支の黒字幅が大幅に縮小した。
ロイターがまとめた民間調査機関の予測中央値は1兆5120億円の黒字だった。
内訳をみると、第1次所得収支は3801億円の黒字となった。証券投資収益の赤字幅が拡大したことなどから、黒字額が前年同月比で1兆0648億円減った。近年、海外投資家による日本株への投資が増加しており、配当支払い額も拡大傾向にある。
貿易収支は1352億円の赤字に転換した。輸出が同16.3%増の10兆4801億円、輸入が同24.3%増の10兆6153億円となり、輸入額が輸出額を上回った。原粗油、半導体等電子部品、非鉄金属などの輸入額が増えた。
サービス収支は赤字幅が同679億円増え、2285億円の赤字となった。訪日外国人旅行者(インバウンド)の減少などを背景に旅行収支の黒字幅が縮小した。
貿易・サービス収支は6704億円悪化し、3637億円の赤字となった。
同時に発表した2026年1─6月期の経常収支は17兆4292億円の黒字。前年同期比で22.5%増加し、上半期ベースでは比較可能な1985年以降で過去最大の黒字となった。
*財務省の発表資料は以下のURLでご覧になれます。
http://www.mof.go.jp/international_policy/reference/balance_of_payments/release_date.htm