Jonathan Stempel

[8日 ロイター] - 著名投資家ウォーレン・バフェット氏が会長を務める米投資・保険大手バークシャー・ハサウェイは8日発表した2026年第2・四半期決算で、巨額の現金保有を縮小し、自社株買いや株式投資を積極化したことを明らかにした。営業利益は市場予想を上回った。

第2・四半期に約45億ドルの自社株買いに動き、7月にも約33億ドルを追加で実施。約2年間休止した後で3月に再開した自社株買いを加速させている。

また第2・四半期は、売却額を約200億ドル上回る株式を取得し、14四半期連続で続いていた株式の純売却を終了した。投資先にはグーグル親会社アルファベットへの約100億ドルの追加投資が含まれ、アルファベット株はバークシャーの主要保有銘柄の1つとなっている。

第2・四半期の営業利益は前年同期比16%増の129億8000万ドル。BNSF鉄道やプライベートジェット事業のネットジェッツ、電子部品販売のTTIなどサービス事業の改善が、自動車保険会社ガイコの不振を補った。

純利益は保有株式の含み損益を含めて256億7000万ドルと、前年同期の約2倍に拡大した。バークシャーは以前から、株式評価損益による変動は業績判断の材料として重視しないよう投資家に求めている。

売上高は10%増の1018億1000万ドルだった。

一方で同社は、関税や戦争などを含むマクロ経済や地政学上の出来事を巡る「相当な不確実性」が依然として存在すると指摘。傘下の103の自動車販売店、フルーツ・オブ・ザ・ルームの下着事業、フォレストリバーのRV(レジャー用車両)事業などで需要が低下しており、消費者信頼感の変化が影響していると説明した。

今回の決算は、グレッグ・アベル最高経営責任者(CEO)が経営トップに就任してから2四半期目。CFRAリサーチのアナリスト、キャシー・セイファート氏は「かなり堅調で予想を超えた業績だ。投資家は意を強くするだろう。アベル氏が新たなリーダーとして徐々に存在感を示し始めている」と述べた。

バークシャーの6月末時点の現金保有額は3647億ドルで、3月末に記録した過去最高の3802億ドルから減少した。

バフェット氏は7月のCNBCのインタビューで、現在もバークシャーの意思決定に関与しており、自身とアベル氏のいずれも相手の承認なしに行動していないと語っている。

自社株買いのペースは、バフェット氏の下で買い戻しが最も活発だった20年代前半に匹敵する水準。年間の自社株買い額は21年の270億ドルが過去最高だった。

ガベリ・ファンズでガベリ・ファイナンシャル・サービス・オポチュニティーズETFを運用するマクレー・サイクス氏は「バフェット氏とアベル氏による自社株買いは、バークシャー株の現在価値と将来の内在価値成長に対する自信を示している」と評価した。

ガイコの税引き前引受利益は45%減少。事故関連の保険金支払いが増えたほか、販売促進費も膨らんだ。セイファート氏は、競合のオールステートやプログレッシブが好調な中で、ガイコの業績は「極めて低調だ。保険料引き上げが遅れたのではないか。また高止まりする事故件数の影響を受けている可能性がある」と分析した。

保険・再保険事業全体の利益は11%減少したが、自然災害による損失が想定を下回ったことや一部保険事業の好調がガイコの不振を一部穴埋めした。BNSF鉄道の利益は6%増の15億6000万ドル。消費財や農産物、エネルギー関連製品の輸送増加に加え、燃料費上昇分の価格転嫁が寄与した。バークシャー・ハサウェイ・エナジーの利益は27%増の8億9100万ドルとなり、電力事業の利益率改善や税額控除の恩恵を受けた。

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