Steven Scheer Nidal al-Mughrabi

[エルサレム/カイロ 9日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は9日、トランプ米大統領が主導するパレスチナ自治区ガザ和平計画を拒否する立場を改めて表明した。テレビ放映された右派政権の閣議で述べた。

イスラエル軍はトランプ氏の圧力を受け、ガザ地区での攻撃を事実上停止している。

ネタニヤフ氏は10月27日に予定される総選挙での再選を目指しているが、世論調査で苦戦。ガザでの譲歩に反発する極右閣僚らと、新たな15項目の行程表(ロードマップ)でガザ紛争終結に向けた進展を望む主要軍事支援国の首脳であるトランプ氏との間で板挟みになっている。

イスラエルは、停戦を監督するトランプ氏の「平和評議会」でガザ担当特使を務めるニコライ・ムラデノフ氏がネタニヤフ氏と会談した3日以降、ガザでの攻撃を縮小している。

イスラエルの立場に詳しい関係者によると、イスラエル軍はガザで差し迫った脅威と見なすものに対してのみ行動し、これまでほぼ毎日実施してきた標的殺害はもう行わないことに同意したという。

ムラデノフ氏は9日、新たな行程表を巡る協議は継続中だと述べた。

トランプ氏は先月、戦争終結に向けた自身の計画で進展があり、イスラエルとイスラム組織ハマスの双方が合意したと発表した。この計画では、ハマスが武装解除する一方でイスラエル軍が撤退し、国際安定化部隊(ISF)が新たなパレスチナ警察と協力してガザ地区の治安を確保するとしている。

しかし、計画の実施時期を巡る疑問が浮上し、事態は急速に複雑化している。

ネタニヤフ氏は閣議の冒頭で「イスラエルは15項目の文書を受け入れない」と発言。「ハマスが武装解除するまで、イスラエル軍は撤退しない。重火器も、軽火器も、あらゆる武器を含めた武装解除だ」と述べた。

ネタニヤフ氏は4日のソーシャルメディアへの投稿でも同様の発言をしており、イスラエル政府当局者はこうした懸念を米政府に伝えていると述べている。

ネタニヤフ氏は計画を巡り米国と協議中だとも述べた。

ムラデノフ氏はイスラエルのN12ニュースとのインタビューで、ハマスから武器が回収され使用不能になった段階で、イスラエルは「区域ごとに」撤退することが求められると述べた。

ハマス高官のバセム・ナイム氏は9日、ハマスは10日前にカイロで合意した行程表を引き続き順守すると、ロイターに語った。

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