Takahiko Wada
[東京 7日 ロイター] - 総務省が7日に公表した消費者物価指数(CPI)の基準年変更に伴う過去分の遡及結果では、総合指数、コア指数(生鮮食品を除く総合)、コアコア指数(生鮮食品及びエネルギーを除く総合)ともに前年比伸び率がマイナス0.1%ポイントかゼロ%ポイントの修正にとどまった。市場では、物価見通しは修正の必要がなく、日銀の利上げ継続にも影響はないとの声が出ている。
基準年は2020年から2025年に変更となる。生鮮食品を除く総合(コアCPI)の前年比のうち、今年1月が25年基準では1.9%上昇と、20年基準の2.0%から下方修正されたことで、コアCPIは1月から6月まで6カ月連続で2%を下回った。ただ、1月の修正幅は0.1%ポイントにとどまり、4月から6月分は修正されなかった。
みずほ証券の片木亮介マーケットエコノミストは「事前予想通りの遡及結果で、先行きの物価観に変更はない」と指摘。原油高などの価格転嫁が今後進んでいくことで、来年初めにコアCPIが3%程度でピークを付けるとの見通しを示した。
片木氏は日銀の利上げ継続にも影響がないとし、追加利上げは12月をメインシナリオとする。ただ、植田和男総裁が7月の金融政策決定会合後の会見で見せたタカ派的な姿勢や日米協調の為替介入を踏まえれば「9月ないしは10月に利上げが前倒しになる可能性がある」とみている。
CPIの基準年変更は5年に一度行われるが、過去分の伸び率が下方修正される傾向がある。06年には、大きく下方修正されたことで、日銀の量的緩和解除やゼロ金利解除の判断の妥当性が問われたこともあった。
総務省は21日発表の7月全国CPIから25年基準に移行する。