Nora Eckert

[デトロイト 6日 ロイター] - 米自動車大手フォード・モーターは6日、近く発売する中型電動ピックアップトラック「ファゾム」の価格を約2万8000ドルからに設定したと発表した。高価な電気自動車(EV)があふれる市場で、手頃な価格のモデルを提供することを目指している。

フォードはこの車両の開発と製造にゼロから着手し、米EV大手テスラや中国同業の比亜迪(BYD)などと競争するため、西部カリフォルニア州に専門チームを結成した。製造は南部ケンタッキー州のルイビル組立工場で行う。

従来のコンベアベルト1本ではなく、フロント、リア、バッテリー構造とシート用の3つのラインが同時に稼働し、最終工程で合流する仕組みを採用。この新システムは効率向上とコスト削減を目的としている。

フォードは昨年末に195億ドルの減損処理を行った後、EV戦略を見直した。そこで計画していた複数のモデルのほか、より大型で高価なEVピックアップ「ライトニング」も廃止した。

ファゾムはガソリン車、ハイブリッド車、EVを含め3万ドル未満で購入可能な限られた車両群の一角を占める。自動車購入情報サイト、エドマンズの2026年5月時点でのデータによると、米国では最低価格3万ドル未満で販売されているモデルは36種にとどまっている。

ファゾムはフォードで最も安価なモデルの1つとなり、3万ドルをやや下回る価格から販売している同社のピックアップトラック「マーベリック」と肩を並べる。ファゾムの予約受け付けは27年初頭に開始し、顧客への納車は同年秋から始める見通しだ。

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