Crispian Balmer Krisztina Than
[ローマ/ブダペスト 6日 ロイター] - イタリアは6日、高温を理由に全ての主要都市に最高レベルの健康警報を発令する異例の措置を取った。欧州の広範囲で熱波が猛威を振るう中、ハンガリーは省エネのため著名な建造物の一部で照明を消した。
欧州は今夏、記録的な暑さと破壊的な山火事に見舞われており、フランスとスペインが特にここ数週間、深刻な被害を受けている。
欧州連合(EU)は加盟国に対し、山火事のリスク軽減策への支出拡大を促す方針だと、環境担当欧州委員がロイターに明らかにした。専門家によると、今夏の山火事による経済的損失は既に150億ユーロ(173億ドル)を超えている。
南東欧のブルガリアでも山火事が発生し、地元ニュースサイト「NOVA」によると、首都ソフィアの南東約70キロで大規模な火災の炎が風にあおられて幹線道路に広がったため、同道路は6日、両方向で通行止めとなった。
イタリア保健省は南部のシチリア島パレルモから北部山岳地帯のボルツァーノに及ぶ範囲に赤色の警報を発令した。この警報は、高温が長時間続くことで全住民に深刻な健康リスクをもたらす可能性がある健康上の緊急事態を示すもの。
イタリアで最も暑い地域の一つである北部エミリア・ロマーニャ州の複数の地域では6日、気温が40度を超え、ラベンナ近郊のバニャカバッロでは42.8度に達した。
ハンガリーは議会やブダ城の大部分、鎖橋を含む全ての国家施設で夜間の装飾用や不要不急の照明を消し、節電に努めている。
同国はドナウ川の記録的な水位低下により、冷却に川の水を使う唯一の原子力発電所をほぼ停止せざるを得なくなり、電力供給能力は限界に達している。
ルーマニアは、稼働中の唯一の原子炉に水を引き込んで運転を数日間延ばすため、石を詰めた4隻のはしけをドナウ川に沈める準備を進めた。
首都ブカレストの当局は、街灯の照度を下げ、名所の建物や博物館の夜間照明を消して電力を節約している。
気温が38度を超えたモルドバでは、隣国ウクライナとルーマニアがピーク時の電力不足を補えない状況となる中、トファン首相が計画停電を回避するため市民に節電を改めて呼びかけた。