Ernest Scheyder

[6日 ロイター] - 米商務省は6日、タングステンのスクラップと電池廃棄物の輸出を禁止すると発表した。国内のリサイクル産業と重要鉱物の生産を後押しする取り組みの一環。

トランプ大統領は先週、重要鉱物を含む「電子廃棄物(電子ごみ)」の輸出を阻止する権限を連邦当局に付与する大統領令に署名していた。

大統領令は「ブラックマス」と呼ばれる粉砕されたリチウムイオン電池のほか、鋼材の硬度を高めるために使用され、防衛用途で広く用いられているタングステンを含むスクラップの輸出を禁じる。

今回の措置は、電気自動車(EV)用電池から兵器システムに至るまで幅広く用いられる重要鉱物の世界的な加工で圧倒的な地位を占める中国への依存を減らすため、米国が進めている広範な取り組みの一環。鉱物へのアクセスを巡る中国との緊張が高まる中、米政府は国内サプライチェーンの再構築に向け、輸出規制、関税、国内向け優遇策の活用を強化している。

商務省産業安全保障局(BIS)によると、連邦官報に掲載された命令は8月27日に発効し、1年間有効となる。

米シンクタンク「SAFE」で重要鉱物政策を担当するズベイデ・オイスル氏は「スクラップから回収可能な重要素材をリサイクルすることの重要性を政権が認識したのは素晴らしいことだ」と述べた。

大統領令によると、企業が「過度の困難」または「回復不能な損害」を証明できる場合に限り、個別のケースごとに免除が認められる可能性がある。

環境団体バーゼル・アクション・ネットワークのデータによると、米国は月間3万3000トン近くの電子ごみを輸出しており、その多くにリサイクル可能なリチウムなどの重要鉱物が含まれている。

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