Arathy Somasekhar

[ヒューストン 6日 ロイター] - 米国の8月の中東産原油輸入量は日量約60万バレルに達し、対イラン戦争開始以降で最高水準となる見通しであることが、船舶追跡データから明らかになった。ホルムズ海峡が一時的に開放されたことに加え、サウジアラビア産原油がスエズ運河経由で迂回輸送されたことで、米国の港に原油が流入している。

米国とイランによる6月の覚書署名後、米国の製油会社やトレーダーがホルムズ海峡から出た原油を迅速に確保しようとしたことで、中東産原油を積んだ少なくとも11隻の船舶が米国の港に向かった。また、サウジの紅海沿岸ヤンブー港からスエズ運河を経由して米国に向かう積み荷も輸入を押し上げている。サウジはホルムズ海峡での船舶に対するイランの攻撃を回避するため、東西石油パイプラインを使って原油をヤンブーに迂回輸送している。

ただ、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が先月、サウジに対する海上封鎖を宣言したことを背景に、紅海南端のバベルマンデブ海峡での攻撃リスクから多くのタンカーが北上し、スエズ運河を経由して紅海を抜けざるを得なくなっている。

スエズ運河から米国の港までの航路はアジア向けの航路より短いことから、中東地域から米国への輸出が増加している。北ルートを経由する船舶もアジアへ航行することは可能だが、4週間近く長くかかり、コストも上昇する。

海運調査会社ケプラーのアナリスト、マット・スミス氏は「船隊の運用効率や海上輸送時間の短さを考えれば、サウジ産原油をアジアではなく米国向けタンカーに積む方が望ましい選択肢になり得る」との見方を示した。

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