Jody Godoy

[4日 ロイター] - 米東部ニュージャージー州は4日、アマゾン・ドット・コムが同州の独立系配送ドライバーに対して市場支配力を乱用し反トラスト法(独占禁止法)に違反したとして同州ニューアークの連邦地裁に提訴した。

ダベンポート州司法長官の事務所によると、企業が買い手として市場を支配する「モノプソニー(買い手独占)」維持のため違法行為を行ったとして州が訴訟を起こすのは初めて。ダベンポート氏は記者会見で「1社だけが利益を得て、他の全ての人が損失を被る」と批判した。

訴状によると、アマゾンは配送サービスパートナー(DSP)制度を通じて数千人の配送ドライバーに低賃金や劣悪な労働条件を押し付けた。

これに対し、アマゾンの広報担当者スティーブ・ケリー氏は「訴状は事実に基づいていない」と反論した。

DSP制度はアマゾンの物流部門が運営しており、個人が配送事業を立ち上げて地域で荷物を配達できる仕組み。アマゾンによると、こうした事業者は世界中で1日当たり約2000万個の荷物を配達している。

州側は、アマゾンが労働組合の結成を目指す配送ドライバーに不利益を与えるほか、DSP事業者同士によるドライバーの引き抜きを防ごうとしており、こうした行為が反トラスト法に違反すると主張した。

一方、ケリー氏は州当局が提訴前に、主要な訴訟内容についてアマゾン側へ説明していなかったとして「DSP制度やドライバーの労働条件に関する主張は事実ではない」と主張した。さらに、「DSP事業者がドライバーの日常業務や配送ルートを管理している。DSP従業員は雇用主を自由に選び、望む相手と自由に関係を築くことができる」と強調した。

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