出口のない分断を、出口のある分断に?
もちろんそれだけで語り尽くせる問題ではなく、2000年代のジェンダー・バックラッシュやヘイトスピーチの動きを経たリベラル派の台頭や、それに対抗する「曖昧な弱者」の右傾化などともつながっていく。
その流れが今も続いているわけだが、では、私たちはどうすればいいのだろうか。
この問いに対して著者は、「出口のない分断の中になおも出口を探し続けることよりも、それをまず出口のある分断に移し替えること」が求められているのではないかと主張する。
確かにそのとおりかもしれないが、残念なことに、それは非常に難しいことでもあるだろう。
[筆者]
印南敦史
1962年生まれ。東京都出身。作家、書評家。広告代理店勤務時代にライターとして活動開始。他に、ライフハッカー[日本版]、東洋経済オンライン、サライ.jpなどで連載を持つほか、「ダ・ヴィンチ」などにも寄稿。『遅読家のための読書術』(ダイヤモンド社)、『人と会っても疲れない コミュ障のための聴き方・話し方』(日本実業出版社)、『この世界の中心は、中央線なのかもしれない。』(辰巳出版)など著作多数。2020年6月、日本一ネットにより「書評執筆本数日本一」に認定された。
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