Anshuman Tripathy

[28日 ロイター] - 米ホテルチェーン大手ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングスは28日、2026年度の客室収入伸び率見通しを引き上げた。高所得者層を中心とした旅行需要の拡大に加え、米国、カナダ、メキシコで開催されたサッカーのワールドカップ(W杯)による追い風を織り込んだ。

最新の26年度の販売可能客室当たり収入(RevPAR)伸び率見通しは3.0-3.5%。従来予想は2.0-3.0%だった。

インフレが続く中でも、富裕層による高級旅行や体験型消費への支出は底堅く推移した一方で、中東地域の事業収入は低迷した。

またW杯は北米地域の観光需要を押し上げ、第3・四半期には低価格帯や中価格帯ホテルの需要拡大にも寄与するとみられている。こうしたホテルでは、前年は景気の先行き不透明感を背景に節約志向の利用客が裁量支出を抑えたため、需要が伸び悩んでいた。

クリストファー・ナセッタ最高経営責任者(CEO)は、高級ホテルを中心とする同社事業が第2・四半期にW杯効果で「さらなる追い風」を受けたと説明した。海外からの高額消費客の流入や都市部市場での需要増加が寄与したという。

ただ業績見通しにこうしたW杯の恩恵を織り込んだものの、第3・四半期の調整後1株利益予想は2.28-2.34ドルと、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の2.42ドルを下回った。

第4・四半期については「不利なカレンダー要因」と中間選挙の影響が見込まれるとしている。

第2・四半期は高級ホテル、中価格帯ホテル、低価格帯ホテルを含む全セグメントでRevPARが増加したが、中東・アフリカ地域の客室収入は29.5%減少した。同地域では紛争が5カ月目に入り、年後半の旅行需要に対する不透明感が高まっている。

調整後1株利益は2.29ドルとなり、前年同期の2.20ドルから増加した。市場予想とも一致した。

売上高は33億4000万ドルで、前年同期比6.5%増加し、市場予想の33億3000万ドルも上回った。

通期の調整後1株利益見通しは従来の8.79-8.91ドルを8.89-9.01ドルに引き上げた。この1株利益見通しは第2・四半期までに実施した自社株買いを反映しているが、残り期間の追加的な自社株買いの影響は含んでいない。

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