[ロンドン 24日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が24日発表した6月の小売売上高(数量ベース)は前月比1.0%増と、予想外に増加した。気温の上昇やサッカーのワールドカップを背景にエアコンや衣料品への支出が伸びた。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は0.3%減だった。

5月の1.2%増からは減速した。4月は1.0%減から0.7%減に上方修正された。

前年同月比では4.2%増と、市場予想の2.3%増を上回った。

イラン戦争への懸念が続く中でも消費者心理が改善し、英経済が回復しつつあることが示された。

キャピタル・エコノミクスの英国担当副チーフエコノミスト、ルース・グレゴリー氏は「6月の小売売上高の増加は、イラン戦争の開始後にエネルギー価格が上昇したにもかかわらず、消費者が支出を維持したことを示している」と指摘した。

その上で「家計の実質所得への下押し圧力は今後強まる見通しで、こうした底堅さが持続するとは予想していない」と述べた。

ONSによると、猛暑で買い物のための外出が控えられ6月までの3カ月間のインターネット販売の比率は29.4%と、2021年4月以来の高水準となった。

観測史上で暑さが際立った6月のオンライン小売業者を含む実店舗を持たない業者の売上高は前月比4.4%急増した。

6月までの3カ月間の売上高は0.6%増加した。前年比では4.2%増と、市場予想の2.3%増を上回った。

RSM・UKのチーフエコノミスト、トーマス・ピュー氏は、中東紛争の緊張が再び高まってエネルギー価格が再び急騰していることから消費者にとって試練が待っていると指摘。「インフレ率は3.5%を上回る可能性が高く、イングランド銀行(中央銀行)による利上げのリスクが高まる。そうなれば家計予算が圧迫され、個人消費の重しになる可能性がある」と語った。

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