[マニラ/北京 22日 ロイター] - フィリピンのラザロ外相は22日、中国の王毅外相とマニラで会談し、両国が領有権を争っている南シナ海アユンギン礁(セカンド・トーマス礁)で中国海警局職員がフィリピン海軍の隊員1人の頭部を棒で殴打したことに抗議したと明らかにした。これに対して中国は、王氏が「フィリピン人要員による中国の法執行船への甚だしい体当たり行為」に抗議を申し入れたと発表した。

ラザロ氏は短文投稿サイトXで、21日に起きた殴打事件について「フィリピン人隊員に対する容認できない行為だ」と改めて抗議したと表明。一方、中国はフィリピンが先に攻撃を仕掛けたとし、フィリピン艦艇が中国の巡視船に体当たりしたと非難している。

フィリピンは2016年に常設仲裁裁判所で、中国が南シナ海で主張する広範な主権は国際法上の根拠がないとする判断を勝ち取った。これに対し、この海域のほぼ全域を自国領だと主張する中国は判断を受け入れずに海上での衝突を繰り返しており、両国関係は緊張状態が続いている。

中国外務省が発表した会談概要によると、王氏はラザロ氏に対して両国関係が岐路に立っており、フィリピンは今後の方向性について「正しく合理的な」選択をする必要があると迫った。またフィリピン軍や警察の内部の「特定の勢力」が意図的に挑発し、対話を損ない、「外部勢力の命令を実行している」と批判した。

ラザロ氏は、王氏とともに「対話の窓口を維持し、緊張を管理し、実践的な前進策を追求することの重要性について話し合った」と説明した。

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