Gianluca Lo Nostro

[21日 ロイター] - 欧州大手航空機メーカーのエアバスは21日発表した中期目標で、2029年のコア利益に相当する利払い・税引き前利益(EBIT)で120億―130億ユーロ(約136億9000万―148億3000万ドル)を目指すとした。主力事業の商用機部門の営業利益目標を約100億ユーロとし、併せて50億ユーロ規模の自社株買い計画も発表した。

エアバスの25年のEBITは71億3000万ユーロで、26年は75億ユーロを目指している。エアバスは航空機生産を制約してきたサプライチェーン(供給網)の混乱やエンジン不足を徐々に克服しており、航空会社の旺盛な需要に応えるために納入機数を増やすことでEBITを引き上げる計画だ。

ギヨーム・フォーリ最高経営責任者(CEO)はロンドンでの投資家向け説明会で「当社はかつてないほどの可視性があり、多くの課題を乗り越え、前進する道筋が明確になった今、見通しを示すには絶好のタイミングにあると考えている」と訴えた。

26年上半期の商用機の納入機数は前年同期比で15%増え、26年通年では前年比10%増の870機を見込んでいる。

エアバスは通路が2本あるワ​イドボディ機(中・大型機)の需要が高まっているとして、今後数年間にA350の生産を大幅に増やすことを検討していると表明。またA350とナローボディ機(小型機)A220のそれぞれ胴体を長くした派生機の導入を検討していることを認めたが、決定する時期については明らかにしなかった。

商用機部門のラース・ワグナーCEOは記者団に対し、小型機A320neoのジェットエンジン供給を巡る問題が28年までに解決される見通しを示した。一方、米防衛・航空宇宙大手RTX(旧レイセオン・テクノロジーズ)傘下のプラット・アンド・ホイットニー(P&W)に対して27年にエンジンの増産を要請していることを明らかにした。

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