[カイロ 20日 ロイター] - パレスチナのイスラム組織ハマスは20日、ハリル・ハイヤ氏を最高指導者に選出したとする声明を発表した。ハイヤ氏はパレスチナ自治区ガザの戦闘を巡る停戦交渉でハマス交渉団のトップを務め、カタールのドーハに拠点を置く。武装解除の要請に対するハマス側の強硬な姿勢を示唆するものとの指摘が出ている。

2023年10月に始まったガザでのイスラエルとの戦闘で、24年10月に死亡したヤヒヤ・シンワル氏の後任となる。ハマス指導者の選出は今年1月に始まったものの、イランやレバノンでの戦闘のほか、ガザで続くイスラエル軍の軍事作戦によって中断されていた。ハイヤ氏は24年7月に当時の最高指導者だったハニヤ氏がイランを訪問中に殺害された後、ハマス指導部では中心的な存在となっていた。もう一人の有力者、ハレド・メシャル氏よりも強硬派と見られている。

パレスチナの政治アナリスト、レハム・オウダ氏はロイターに、ハイヤ氏の選出は、ハマスがいかなる条件でも武装解除を拒否し、イランなどとの連帯を続け、軍事力を再建する意向を示唆していると指摘。「武装解除を巡る交渉が困難に直面する可能性が高いことを示している」と述べた。

イスラエル当局者によると、ハイヤ氏は、ドーハで25年に発生したイスラエルによる攻撃の標的となったハマス幹部の一人だという。ハマスはイスラエルとの戦闘で打撃を受けており、1987年の創設以来、最も厳しい局面にある。国際社会からも武装解除を求められている。

イスラエルは、米仲介による25年10月の停戦以降も、ガザへの攻撃を断続的に実施。ハマスなどの武装勢力を標的としていると主張している。医療関係者によると、20日にはガザ南部ハンユニスで、車に乗っていたパレスチナ人少なくとも2人がイスラエルの空爆により死亡した。

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