ウクライナでは広大な地域に被害が出ている
紛争環境監視団(CEOBS)は、衛星画像やオープンソース情報、提携機関からの現地報告に基づき、戦争が生態系やインフラに与える影響をモニタリングする団体だ。彼らの調査によると、ウクライナにおける環境被害は深化している。
「戦争が環境に与える影響は、それぞれ異なる」と、CEOBSのディレクターであるダグ・ウィアーは語る。
「ガザの場合、焦土作戦の被害に近い深刻なダメージが生じている。市街地や自然環境だけでなく、農地や果樹園や水道など、日常生活を送る上で欠かせない基盤も破壊された。ウクライナの場合、広大な地域に被害が出ている。産業やエネルギー施設の破損と、数百キロに及ぶ前線から破壊が少しずつ広がっているのが特徴だ」
イラン戦争でも、同レベルの被害が生じるのか。ウィアーは「実態が明らかになるには時間がかかる」と前置きした上で、「この戦争で、環境被害に対処するイランの能力は大きく損なわれるだろう」と語った。
カリフォルニア大学のベルヘによると、戦争がもたらす土壌被害には、立ち入り不能、生物多様性の喪失、微地形(地表の起伏や傾斜)の破壊、化学汚染、農業生産性の喪失の5種類がある。とりわけ彼女が注目するのは地雷による環境破壊だ。それは「よく指摘される人道上の影響をはるかに超える」と言う。
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