ガザでは6100万トンを超える瓦礫が
例えば、ジュネーブ諸条約および追加議定書は、市民生活に不可欠なインフラの攻撃を禁じている。「井戸に毒を入れてはいけないし、ダムを破壊してはいけない。全て違法だ」と、クロフォードは語る。
「それでも、こうした攻撃は起きている。ロシアはウクライナのカホフカ・ダムを破壊して、農地を含む広大な土地を浸水させた。現在だけでなく、次の戦争に向けて、敵を弱体化させるためだ」
2023年10月に始まったガザ戦争も、深刻な環境破壊をもたらしてきた。国連環境計画(UNEP)が25年に衛星画像などを調べたところ、同年9月までにパレスチナ自治区ガザの建造物の約78%が損壊し、6100万トン超の瓦礫が生じた。その多くは、アスベストや重金属、不発弾を含んでいる可能性がある。
水道やトイレなどの衛生設備も破壊され、樹木作物の97%、灌木地の95%、1年生作物の82%が失われた。このため、ガザにおける食料生産は事実上ストップした。
UNEPは早くも22年に、ウクライナ戦争がもたらした環境破壊についての予備調査を実施している。それによると産業、エネルギー、下水処理のインフラがダメージを受けたほか、石油火災や砲撃、そして戦争瓦礫による環境汚染のリスクが高まっている。森林、農地、自然保護区への影響も確認された。その後の調査報告書は、こうした自然破壊の多くが長期的な影響を及ぼすか、取り返しがつかないと断じている。
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