Christine Chen Alasdair Pal
[シドニー 15日 ロイター] - オーストラリアのアルバニージー首相は15日、人工知能(AI)基準の策定を一元管理するため、政府中枢に専門部署を設置するとともに、データセンターにエネルギーの純生産者となることを義務付け、水使用を制限する方針だと述べた。
「AI事務局」は首相・内閣府内に設置され、各省庁を横断した政府全体としての取り組みにつなげる。
首相はシドニーで演説し、「これまで、われわれの対応は問題ごと、分野ごとにバラバラだった」と指摘。「今こそ、オーストラリアにおけるAIの姿を決定すべき時だ。AIがわれわれの経済を変革するかどうか、あるいはいつ変革するかという段階はすでに過ぎ去っている」とした。
この取り組みは世界初であり、承認手続きの明確化やコンプライアンスプロセスの効率化を通じて、AI投資先としてのオーストラリアの魅力を高めることになると説明。「オーストラリア基準は、大規模データセンターについても、建設場所や電力・水資源の使用に関する明確なルールを定めることになる」と述べ、来年早々に議会に法案を提出する予定だと付け加えた。
オーストラリアには現在、AIに関する具体的な法律は存在せず、代わりに一連のプライバシー・消費者保護法、自主的なAI倫理フレームワークに依存している。