Helen Clark
[パース 15日 ロイター] - アジア時間の原油先物は続伸している。トランプ米大統領がイランの全港湾に対する海上封鎖を再開し、イランが中東地域の米軍関連施設に報復攻撃を実施したことが背景。
0029GMT(日本時間午前9時29分)時点で、北海ブレント先物は1.46ドル(1.72%)高の1バレル=86.19ドル、米WTI先物は1.11ドル(1.4%)高の80.40ドル。
前日には北海ブレント先物は2日連続で6月12日以来の高値、WTIは6月15日以来の高値で引けていた。
米軍は15日未明、「ホルムズ海峡での商船攻撃に使用されるイランの能力を引き続き低下させる」ため、新たな一連の攻撃を開始したと発表した。
トランプ大統領は14日夜に放映されたFOXニュースのインタビューで「エネルギー関連の標的は最後に取っておくが、最終的には攻撃する」と述べた。
イラン軍は15日未明、ヨルダンにあるアズラク基地の米軍拠点にドローン(無人機)攻撃を行ったと発表した。
ここ数日の戦闘激化により、先月署名された覚書が戦争の恒久的な停止につながるとの見方には、一段と疑念が強まっている。
KCMトレードのチーフ市場アナリスト、ティム・ウォーターラー氏は「戦闘が激化して湾岸地域のエネルギー施設に打撃が及べば、比較的近い将来に原油価格が100ドルに向けて再び上昇する可能性はなお相応にある」と指摘。その上で、外交努力によってホルムズ海峡の再開が実現すれば、ブレント価格は1バレル=75─80ドルにとどまる可能性があるとの見方を示した。
「現時点ではリスクプレミアムが依然として織り込まれているが、双方が外交的解決を模索する動機も残っているため、一方向への賭けとはならない」と述べた。