Timothy Gardner Patricia Zengerle

[ワシントン 14日 ロイター] - 米上院議員は14日、故リンゼー・グラム上院議員が主導してきた対ロシア制裁法案の修正版を公表した。当初案で盛り込まれていた中国やインドなどロシア産石油・ガスの輸入国に対する関税措置を緩和する内容となっている。

同法案はロシア政府高官に制裁を科すとともに、関税を通じて中国とインドにロシアからのエネルギー調達依存を減らすよう圧力をかけることを狙いとしている。

11日に死去したグラム氏はその前日、同法案の修正を進めることでトランプ政権と合意に達したと明らかにしていた。

上院関係者は、法案には26人の議員が共同提案者として名を連ねており、さらに増える見通しだと述べ、可決の可能性について楽観的な見方を示した。

修正版では、ロシア産石油・天然ガスを購入する第三国に課される可能性のある関税について、当初案の一律500%から、上位5カ国に対して最大100%に緩和した。

また、ロシアの天然ガス輸出量の15%未満を輸入し、輸入削減に向けて重要な措置を講じている国については適用除外とする例外規定も設けた。これにより、日本、フランス、ハンガリー、ベルギーが除外される可能性がある。

上院関係者によると、ロシア産原油の購入上位5カ国は中国、インド、スロバキア、ハンガリー、アゼルバイジャンで、ロシア産天然ガスの輸入上位国は中国、フランス、日本、ハンガリー、ベルギーとなっている。

法案はまた、西側の海事サービスに依存しないロシアの「影の船団」と呼ばれるタンカーや、ロシア中央銀行を含む同国金融機関、さらにヤマルLNGやアークティックLNG1、2、3といったロシア最大級の国営エネルギー事業に対しても制裁を科す。

トランプ大統領が米国の国益にかなうと判断した場合に制裁を免除できる規定も盛り込まれた。

トランプ氏はこれに先立ち、ホワイトハウスで記者団に対し、イランとレバノンの親イラン武装組織ヒズボラへの制裁が法案に追加される可能性があるとし、実現すれば「非常に大きな意義がある」と述べた。

ただ、民主党のブルーメンソル上院議員は法案に新たな対象を追加することに慎重な姿勢を示した。

トランプ氏は法案が可決され成立することにも楽観的な見方を示した。「これはリンゼーへの敬意を表するものだ。彼が最も情熱を注いだ課題で、何よりも望んでいたことだ」とし、「成立する可能性は十分にある」と語った。

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