David Milliken
[ロンドン 14日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行、BOE)のベイリー総裁は14日、毎年恒例のロンドン市長公邸における夕食会(マンションハウス・ディナー)で、広範な規制緩和を求める声に反対する立場を示した。
ベイリー氏は、適切に設計された規制の枠組みが経済成長を支えるために不可欠だと指摘。BOEが事前に配布した演説原稿の中で「単に規制の緩和を主張することは、非建設的で短絡的だ」と言い切った。
一方でベイリー氏は、BOEの規則全てが「完璧な形で形成されている」わけではないとも説明した。
先週にBOEは、レバレッジ比率規制を満たすために銀行が保持すべき自己資本額に関する一部の規則を緩和する計画を提示している。
こうした微調整は、銀行預金の安全性と経済の他部門に融資できるだけの十分な収益性を銀行が確保することとのバランスの問題だ、というのがベイリー氏の見解。銀行は2010年代にこの両立に苦心していた。
ベイリー氏は「(自己資本要件について)単に『強化』と『緩和』(の二択)を議論することは、それ自体が賢明な立場ではない」と述べた。
さらにベイリー氏は、新たな人工知能(AI)モデルから生じるリスクに対処するため、米国にもっと協力的なアプローチを取るよう改めて呼びかけた。
ベイリー氏は「最先端モデルが広く普及する前に、そのテストについてより強力な調整が必要だ。現在普及しているシステムには国境を越える性質があることから、どの国も自国を切り離すことはできないため、これは国際的に調整される必要がある」と訴えた。