Saeed Azhar Manya Saini Nupur Anand

[ニューヨーク 14日 ロイター] - ウォール街(米金融業界)各行の第2・四半期利益は、M&A(合併・買収)助言手数料の堅調な伸びやトレーディング収入の急増に支えられて好調に推移したが、一部の銀行は経済や市場を取り巻く今後のリスクに警鐘を鳴らした。

投資銀行業務は各行にとって成長分野となっており、大規模な株式公開や数十億ドル規模の取引が、ここ数年で最も活況なディールメーキング環境を示している。地政学的紛争やAI(人工知能)の破壊的影響を巡る不確実性により、通常よりボラティリティーが高まる中、トレーディング業務は引き続き堅調だ。スペースXの新規株式公開(IPO)が追い風となり、同IPOに関与した銀行は手数料として約5億ドルを稼ぎ出した。

バンク・オブ・アメリカ(BofA)のアラステア・ボースウィック最高財務責任者(CFO)は、メディア向け電話会見で「世界的な市場パフォーマンスと投資銀行業務の業績は実に素晴らしいものだった」と説明。「事業環境は引き続き良好だ」と語った。

BofAは、過去最高のトレーディング活動とディールメーキングの急増に支えられ、第2・四半期利益が市場予想を上回った。

JPモルガン・チェースは過去最高益を記録。IPOやM&A案件によって、投資銀行部門の手数料が2021年以来の高水準に達した。トレーディング部門も好調だった。

BofAやJPモルガンの株式を含むポートフォリオを運用するダコタ・ウェルス・マネジメントのシニアポートフォリオマネジャー、ロバート・パブリック氏は「予想を上回る規模には少し驚いた」と述べた。

ゴールドマン・サックスとウェルズ・ファーゴの第2・四半期利益は予想を上回り、シティグループは45%増益で、四半期収入は10年ぶりの高水準を記録。モルガン・スタンレーは15日に第2・四半期決算を発表する。

それでも、市場に対しては慎重な見方もあった。

JPモルガンのジェレミー・バーナム最高財務責任者(CFO)は、名目上のレバレッジ指標やバリュエーションが「かなり高い」ことに言及し、「現在の状況はどれほど脆弱で、危険で、過熱し、熱狂的なのか?」と問いかけた。

シティのゴンザロ・ルケッティCFOは、パイプラインは依然として堅調だとしつつ、中東の紛争がそのうちディール活動に影響を与える可能性があると述べた。

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