Patricia Zengerle
[ワシントン 14日 ロイター] - 米上院民主党は14日、2027年度の国防予算の大枠を決める国防権限法の前進を阻止した。イラン戦争への不満に加え、トランプ大統領が米軍を紛争地に派遣する決定を巡り議会と協議しなかったことへの反発が背景にある。
上院民主党トップのシューマー院内総務は上院での演説で「トランプ氏は承認も、戦略も、出口戦略もないままこの戦争を始めた」と批判した。
国防権限法を巡る手続き上の採決は50対46の賛成多数だったものの、定数100の上院で審議を進めるのに必要な60票に届かず否決された。
同法案は先月、上院軍事委員会での採決で民主党の9人が反対していたことから、本会議での審議難航は予想されていた。国防権限法は通常、超党派の強い支持を得て可決される。
民主党は巨額の国防総省予算を承認すれば、米国とイスラエルによる2月28日の対イラン攻撃で始まった戦争を容認するものと見なされることを懸念している。
27年度の国防権限法は国防費として過去最大規模の1兆1500億ドルを承認する内容で、艦船・航空機・ミサイルシステムの調達数から兵士の昇給、地政学的脅威への対処方針まで幅広く定めている。