Stephen Culp
[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米国株式市場は反発して取引を終えた。米金融大手の好決算や米消費者物価指数(CPI)の鈍化を受け、リスク選好の動きが強まった。
半導体株が持ち直したことでナスダック総合の上昇が目立った一方、ダウ工業株30種の上げ幅は比較的小幅にとどまった。
6月のCPIは前年比3.5%上昇と5月の4.2%上昇から伸びが鈍化。市場予想(3.8%上昇)を下回った。先月の米・イラン和平交渉の進展の兆候を受けたエネルギー価格の圧力緩和が主な要因。
米連邦準備理事会(FRB)のウォーシュ議長はこの日、議会下院の金融サービス委員会で就任後初の証言に臨み、物価上昇圧力抑制に向けたFRBの方針を説明した。
証言は、ホルムズ海峡の支配を巡る攻防で米国とイランの間で空爆が激化し、原油価格が押し上げられ、物価上昇圧力への懸念が再燃する中で行われた。
それでも、CPI発表を受けて金融市場では、FRBが7月の会合で政策金利を据え置く確率が83.4%と、13日の58.3%から上昇した。CMEのフェドウオッチによると、市場は年末までに少なくとも1回の0.25%ポイントの利上げを見込んでいる。
ホライゾン・インベストメント・サービスのチャック・カールソン最高経営責任者(CEO)は「今回のインフレ報告は、FRBが利上げに動くとの見方を後退させたようだ」と指摘。「(ウォーシュ氏は)インフレを抑制できると発言しており、それは聴衆が聞きたかった言葉だ。利上げしなくてもインフレは低下するかもしれない」と語った。
第2・四半期決算シーズンが幕を開け、米銀大手5行が好決算を発表した。トレーディング部門の好調やディールメーキング(企業の合併・買収助言など)が支えとなった。
ゴールドマン・サックスは9%急伸。第2・四半期利益が予想を上回ったことが好感された。ディールメーキングが加速したほか、中東情勢を背景とした市場のボラティリティー(変動率)の高まりにより株式トレーディング部門の収入が過去最高を記録した。
JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカはいずれも利益が市場予想を上回り、株価はそれぞれ2.5%、1.9%上昇した。
シティグループは、利益が予想を上回ったものの経費を巡る懸念が重しとなり、5.3%下落した。ウェルズ・ファーゴは2.7%安。
IBMは25.2%急落。第2・四半期の暫定売上高が市場予想を下回った。
S&Pの主要11業種では情報技術の上昇率が最大となる一方、ヘルスケアが最も出遅れた。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.78対1の比率で上回った。ナスダックでも1.26対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は163億8000万株。直近20営業日の平均は216億6000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 52508.27 +9.63 +0.02 52046.36 52695.06 52046.36
前営業日終値 52498.64
ナスダック総合 26107.01 +233.83 +0.90 26015.49 26168.81 25912.40
前営業日終値 25873.18
S&P総合500種 7543.59 +28.25 +0.38 7536.70 7557.44 7513.23
前営業日終値 7515.34
ダウ輸送株20種 22239.60 +28.85 +0.13
ダウ公共株15種 1156.88 -0.83 -0.07
フィラデルフィア半導体 12661.93 +314.15 +2.54
VIX指数 16.50 -0.66 -3.85
S&P一般消費財 1900.40 -0.49 -0.03
S&P素材 635.55 +1.61 +0.25
S&P工業 1526.72 +0.56 +0.04
S&P主要消費財 922.81 -12.87 -1.38
S&P金融 934.38 +1.94 +0.21
S&P不動産 283.05 -1.18 -0.42
S&Pエネルギー 869.30 +3.18 +0.37
S&Pヘルスケア 1845.57 -35.89 -1.91
S&P通信サービス 473.66 +5.29 +1.13
S&P情報技術 6733.24 +83.20 +1.25
S&P公益事業 464.00 -0.24 -0.05
NYSE出来高 12.75億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 68240 + 440 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 68185 + 385 大阪比