Jonathan Saul
[ロンドン 10日 ロイター] - 国連の国際海事機関(IMO)理事会は10日、イランによるホルムズ海峡への主権行使の試みや、同海峡の通航を管理する組織を設立するという「一方的な決定」を各加盟国は拒否すべきであるとの認識で一致した。
IMO理事会は決定文書で、イランの「海峡の通航を管理する組織を設立する」との決定を「強く非難」した。その上で、加盟国に対し、「イランによるホルムズ海峡の主権の主張、海峡内およびその周辺の第三国の海域に対するイランの管轄権の主張は、これら諸国の主権、主権的権利、排他的管轄権を侵害するもの」であり、これらを承認しないよう求めた。また、「国際航行および通過通航権を閉鎖、妨害、阻害、または干渉する」ことを目的としたイランのいかなる決定も認めないよう要請した。
これに対し、イランのIMO代表団は、イランは国連海洋法条約(UNCLOS)の締約国ではなく、「条約に基づく制度に拘束されない」と表明。
「イランが実施した措置は、海上の安全と保安を守り、侵略行為への支援や援助の提供を阻止し、イランの主権と重要な安全保障上の利益を守り、航行が安全かつ脅威のない状態を維持することを目的としている」とし、これらの措置は海峡の封鎖には当たらないと主張した。
米国とイランの間では今週、米軍による空爆を含む攻撃の応酬が続いている。今回の攻撃により、世界的な原油供給と海運の回復に対する懸念が改めて高まったほか、米国とイランの戦闘終結に向けた暫定停戦の脆弱性が浮き彫りとなった。