キュラソーがいい例だ。人口は約15万6000人で、W杯出場国としては史上最小。代表の26人中、25人はオランダ生まれだ(この国は長らくオランダの植民地だった。今もオランダの自治領だ)。

外国生まれの選手への依存度が高い国は、コンゴ民主共和国(76.9%)、モロッコ(73.1%)、ボスニア・ヘルツェゴビナ(65.4%)、アルジェリアとハイチ(61.5%)など。逆に、自国生まれの選手だけで代表を固めたのはオーストリア、ブラジル、コロンビア、そして南アフリカなどだ。

ハーランド、オリーセ、センデハス
(左から)ノルウェー代表のハーランドも仏代表のオリーセも米代表のセンデハスも外国生まれ JUSTIN SETTERFIELD/GETTY IMAGES, JOSE BRETON-PICS ACTION-NURPHOTO-REUTERS, ROBIN ALAM-ISI PHOTOS/GETTY IMAGES

今年のW杯に出場した外国生まれの選手の多くには一つの共通点がある。「出生国がフランス」という点だ。各国26人×48国の登録選手中、実に99人がフランス生まれで、うち54人はパリ大都市圏の出身だ。芸術の都パリは、世界最大のサッカー人材供給地でもあるらしい。

トップクラスのサッカー選手を、じっくり育てられる環境は限られている。だから現実には、欧州にある一握りの育成アカデミーが多くの国の代表選手を育てている。

例えばマンチェスター・シティの育成システム出身者は、10カ国の代表チームに名を連ねる。マンチェスター・ユナイテッドとアーセナルのアカデミーもそれぞれ8カ国の代表選手を輩出。パリ・サンジェルマンでは7カ国、バイエルン・ミュンヘンでは5カ国の代表選手が育った。人数で最も多いのはオランダの名門アヤックス・アムステルダムで、5カ国のチームに計17人の出身者がいる。

入国できないサポーター
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