ドナルド・トランプ米大統領はここ数週間、共産主義の脅威を訴え始めた。2026年中間選挙が近づき、民主社会主義を掲げる候補への支持が広がるなか、共産主義こそが米国が直面する最大級の脅威の一つだと訴えている。

トランプは7月3日に歴代大統領の巨大彫刻で知られるラシュモア山で演説し、「この国で共産主義という脅威が再び勢いを増している」と警告した。「共産主義者になるか、愛国者になるかのどちらかだ。両方を選ぶことはできない」と支持者に語った。

独立記念日の7月4日にワシントンの国立公園「ナショナル・モール」で行った演説でもこの主張を繰り返し、共産主義は「始まる前に止めなければならない」脅威であり、「すぐに切除すべき癌」のようなものだと表現した。

こうした発言は、トランプや他の共和党議員が、米国最大の民主社会主義団体「全米民主社会主義者(DSA)」と関係の深い民主党候補を共産主義と結び付けようとする戦略の延長線上にある。

本誌が専門家に取材したところ、社会主義と共産主義には明確な違いがあるが、共和党は両者を混同する傾向があるという。

ニューヨークのバーナード大学で政治学を教えるシェリ・バーマンは本誌に対し、「共和党は、共産主義国出身の有権者に、DSAは米国をキューバや北朝鮮のような国に変えようとしていると思わせることで、恐怖心をあおろうとしている」と語る。

「また米国には強い社会主義政党や共産党が存在しなかったため、これらの言葉が歴史的に何を意味してきたのか、多くの米国人はよく知らない」

民主社会主義とは何か
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