<中国が日本に対して強化するレアアース輸出規制は、原材料不足で価格高騰、などというレベルでは済まないほどの影響をもたらすかもしれない>

中国・遼寧省で日本メーカーの社員2人が中国当局に拘束された。中国は高市早苗首相の台湾をめぐる「存立危機事態」発言に反発し、2026年1月から日本に対する輸出規制を強化している。今回、拘束された日本人社員も密輸対象のレアアースを組み込んだ製品を国外に違法に持ち出した疑いがかけられており、日本国内では反発の声が高まっている。

中国による一連の措置が高市政権に対する政治的圧力であることは明らかだが、中国はその裏で、さらに規模の大きい対日攻勢を仕掛けている。日本側が中国側の動きについて、高市発言に対する単なる政治的駆け引きというレベルで処理してしまうと、日本経済にとって深刻な事態を招く可能性がある。

中国による輸出規制の発動によって、4月以降、日本に輸出されるレアアースの量は激減した。国内メディアは原材料不足で価格が高騰するといった報道を行っているが、一連の措置が日本にもたらす影響はそのようなレベルで済む話ではない。

日本メーカー各社は、中国からレアアースを輸入し、それを加工することで半導体などの製造に不可欠な製品を生産しており、販売先には韓国サムスンや台湾TSMCなど最先端半導体企業が含まれる。中国から原材料の入手ができなくなったことから、一部の日本メーカーはサムスンやTSMCへの製品供給を断念したと海外メディアが報道。サムスンやTSMCが中国からの製品調達に切り替えるとの思惑から、関連する中国メーカーの株が急騰している。

製造が滞った日本メーカーのシェアを奪うのは…
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