[北京 2日 ロイター] - 北京市朝陽区政府は2日、先月26日に同市で最も高いビルに小型機が衝突し、操縦士が死亡した事故で、この操縦士がリウという姓の66歳の男性だったと公表した。
この108階建てのビルは中国最大級の国有複合企業の一つである中信(CITIC)グループの本社ビルで、北京中心部の商業地にある。中国共産党最高指導部の執務室が置かれている中南海まで約7キロの距離にある。
朝陽区政府は、リウ氏が承認された飛行区域から逸脱し、離陸した空港との連絡が途絶えた後、ビルに衝突して現場で死亡したと説明した。
声明によると、北京出身のリウ氏は長年、不眠症や不安症を患っており、日記で繰り返し自殺について言及していたという。
今回のような事故は、世界で最も厳格な空域管理を実施し、習国家主席やその他の要人の警備を厳重に行っている中国では稀であり、事故を巡ってさまざまな憶測が飛び交っている。
中国で自家用操縦士免許を取得するには、身体検査やその他の認定を受ける必要があるとされる。
事故機が恒久的な飛行禁止区域に隣接する空域に侵入し、さらに北京首都国際空港を発着する民間機が使用する制限空域を横断できた経緯については、依然として不明のままだ。
当局によると、事件当日の午後、リウ氏は郊外の空港から「まず教官同乗飛行を行い、その後単独飛行を行った」という。飛行経路の逸脱は単独飛行中に発生した。